直営製材・墨付手刻み大工による直営施工と1550人建築家ネットワークによる住まい創り 飛騨の匠木の家 株式会社井上工務店 ASJ HIDATAKAYAMA STUDIO

井上工務店は、大工・施工管理・製材・鉄骨・土木・不動産を直接行い、北海道から九州にかけ、「直営施工」を柱に、住宅・社寺仏閣・旅館ホテルをはじめとする商業施設・アパートマンション戸建賃貸住宅などの施工を行い、全国の方から必要とされる施工会社を目指して参ります。

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     井上工務店の茅葺工事プロジェクト 
 
2010.5.3更新
 
石川県羽咋市の「竪穴式住居・高床式倉庫」茅葺プロジェクト
 
2009年夏よりご下命いただき、準備等を経て2010年3月無事完成いたしました。
設計指定厚よりもかなり厚めに葺くことで、建物の大きさとバランスが整うように心がけました。
また、公共施設であることからも、長年にわたり維持が図られるよう葺き方についてもこれまでの施工経験からご提案申しあげ、施工させていただきました。
以下、完成した建物です。            【担当 井上 正 太江 紀比古】
 
 
岐阜県中津川市 長多喜茅葺プロジェクト
 
井上工務店では創業以来茅葺工事を各地で施工させていただいております。
このページでは2009年春竣工いたしました岐阜県中津川市の
旅館「夜がらす山荘 長多喜」の茅葺工事をご紹介させていただきます。

 
長多喜さんは中津川市が一望できる高台に位置し、一棟一組が宿泊するという贅に溢れ、昭和32年には現在の天皇陛下が皇太子の時に宿泊された由緒ある旅館です。また、四季折々の風景が広がるとともに料理も定評があります。
 
夜がらす山荘 長多喜
508-0011岐阜県中津川市駒場1649
Tel.0573-65-3133 Fax.0573-66-8012 
 
 
 
長多喜さんのご紹介
今回施工対象施設
つつじの間
栗の間
 
その他、お休み処の間 計3棟を施工中。
 
〈歌碑〉
若山牧水と高浜虚子の碑が庭内にあり、その句歌からかつて此処が鳥舍であった事が偲ばれます。
 
〈茶室〉
昭和初期に移築した若山牧水ゆかりの本格的な茶室。
 
〈浴室〉
浴室は別棟になっております。窓を開け放つと露天風呂さながらの開放感があります。
 
料理
〈春〉緑萌う 山野草の香りを宴で楽しむ
筍、独活、楤芽、蕨、屈、五加木、金漆、野蒜、蕗薹など
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
2009.3.14更新
こちらの欄にも…【かやの間工事】
 
いよいよ二棟目のかやの間工事に入っています。この建物は歌人若山牧水によく利用された建物だそうです。
下地の竹をほぼ全面取り換えました。
 
既存の竹はほぼ虫が入り、折れたり腐ったりしていました。
 
藁縄と番線を使い、職人がひとりで2日で仕上げました。
 
棟のところで既存の棟竹が跳ね上がっているため、竹を使い、締め付けて跳ね上がりを止めました。
前回の職人もこのようなやり方で納めていました。
 
2009.4.2更新
 
 
茅の間ではすでに軒付け、平葺へと進んでいます。
使う場所によって最も適した茅やヨシを使い、仕上げています。
今回使用する茅だけでなんと4種類もあります。
どの茅も芯がしっかりしていて長く持つ茅だと確信できています。
 
 
だいぶ葺きあがってきました。
 
ここまでで、一旦大きい建物である「栗の間」の茅葺を先に始めることとし、職人は現在「栗の間」の茅葺を行っています。
 
      ~よもやま話~
 
先日、職人の杉山さん親子、野口さん
と私、小畑君で作業後、夜に長多喜さんにて食事をし、宿泊してきました。
 
葺き替え前の「栗の間」で夜遅くまで茅葺談義やら、いろいろ手がけてきた建物の思い出話をしました。
まだ3月の中頃で小雨が降る肌寒い夜でしたが、不思議とお部屋の中は暖かい!!
 
障子は寒い風を通さないものだと改めて実感しました。
 
食事は春の訪れを感じさせる素晴らしいものでした。
すべて美味しくて、ペロリといただきました。
 
寝るとき、静寂がお部屋の中をまろやかにつつみ込んで、なんともいえない落着きを感じさせる一夜でした。
 
今度は家族をつれて、ゆっくりと過ごしてみたいと感じました。
【営業本部 井上 正】
 
2009.4.18更新
 
長多喜さんの現場に行かせていただく中で感じるのが
「春うららかな場所」になっているということです。
暖かな日がつつじの花を咲かせ、芽吹きが広がり、少しずつ山菜も出始めています。
5月にはお客様がこの宿を尋ね始めるといいます。
長い、長い冬が過ぎて、いよいよ長多喜さんにとっても食・住の堪能できるいい季節になりました。
ぜひ茅葺の様子や和やかな女将さん、ご主人さんがお迎えの宿にお越し下さい!!
うちの職人から、茅葺のことや、四方山話をぜひお尋ねください!!
 
【営業本部 井上 正】
長多喜 茅葺工事
施工期間2009.2~2009.4
【工事の概要】
 
これまで長多喜さんの茅葺工事は職人さんが行っていました。しかし、職人さんが体調を崩されたようで、連絡が取れなくなってしまい、これから建物の維持管理という面で職人さんお願いするよりも、茅葺工事の実績ある建設会社に中長期的に管理してもらったほうがいいのでは、と考えられ、ご縁があり弊社にて施工させていただくこととなりました。 
 
既存の建物は差し茅というやり方で補修を繰り返していたため、棟や屋根の形が非常に悪く、見栄えももちろんなのですが、茅の厚みがまったく違っていて、一方では80cmを超えているかと思えば、一方は45cm位という状態でした。この状態では建物のバランスが取れず、梁や柱に対しても負荷がかかることが懸念されました。
 
そのため、いったん茅をすべて撤去し、既存茅も使いながら茅葺を行うことをご提案いたしました。既存茅の状態そのものはとても良好だったからです。
 
また、必要に応じ下地の竹も取り換えをするようにして、長年にわたり使っていただける施設をこころがけ、施工させていただいております。
 
施工状況【2009.2.25現在】
 つつじの間の葺き替え工事が進んでいます。押木には竹を使用しています。
茅をしっかりと敷き並べ、この竹と下地ののぼり・やなかと藁縄でくくりつけ、叩きしめてしばる、という作業が何層も続きます。
真ん中あたりに刺さっているのが縄を縫う大きな針です。
この写真は軒の茅を位置決めして縫い付けている状況です。
この作業は茅葺でも重要な作業の一つであり、この作業をしっかり行うことで軒のしっかりしたきれいな屋根になります。熟練した職人が作業をおなっています。
この写真は入母屋になっている東面の状況です。
この部分は新茅を使用しています。
 
工事はほぼ毎日進んでいます。
茅葺の屋根がしっかりとした形をなし、これから宿泊いただくお客様はもちろん、この建物にかつて住まいとされて見えた先達にこのような建物が現代に至るまで使われ続けていることに対して敬意と感謝の気持ちを忘れず、社員・職人一同工事にあたって参ります。
 
2009.3.14更新
いよいよ「つつじの間」の茅葺が仕上がってきました。
妻側も刈り込みが終わりました。
棟も杉皮・竹でしっかりと整えます。
3/14朝の中津川を一望。あいにくの雨で霧掛っています。この足場も、あと2.3日で解体です。
 
2009.4.2更新
いよいよ「栗の間」の茅葺に入りました。
 
既存の茅を解体している様子です。
屋根養生もしながらの作業です。
 
 
今回の中で一番大きい建物です。
足場をしっかり組みたてて手作業で解体しています。
 
 
解体した面では職人が下地の竹を新しく組み替えています。
腕のいい三河職人がかつて手がけていたこの屋根に、飛騨の職人技を用い、元の流儀をしっかり確認しながらより良き屋根にすべく進めています。
 
 
すでに竹の組み変えが終わった反対側では軒付けを始めています。
軒付けは屋根の形を決めるとても大切な作業です。
職人も、私たちももっとも気を遣う作業の一つです。
 
2009.4.18更新
栗の間の屋根もいよいよ棟まで進んできました。
素朴さと、建物の特徴をしっかり生かした屋根へと仕上げています。
棟には水が入らないように板金と杉皮を使って納めています。